2026年5月、Windows11に新しいプレビュー更新プログラム「KB5089573(ビルド26200.8524)」の配信が始まりました。
今回のアップデート、実はただのバグ修正ではありません。Microsoftが裏で進めていたOS軽量化プロジェクト「Windows K2」の成果が盛り込まれており、「Windows11の動作が劇的に軽くなる」と大きな話題を呼んでいます。
「早くアップデートして爆速化を体感したい!」と思う一方で、「自分のパソコンは25H2の動作要件を満たしていない古いPCだけど大丈夫?」「不具合はないの?」と不安に思う方も多いはず。
そこで今回は、KB5089573のアップデート内容や、古い非対応PCに入れるべきかどうかの判断基準、そして現在報告されている不具合について分かりやすく解説します。
1.KB5089573ってどんなアップデート?主な変更点
今回のアップデートの目玉は、何と言っても「システム全体の高速化」です。
「Low Latency Profile(LLP)」の導入で操作がサクサクに!
新技術「LLP」により、アプリの起動時などの一瞬だけCPUのパワーを最大化させる仕組みが導入されました。これにより、これまでの「もっさり感」が解消されます。
- スタートメニューや検索窓の反応:最大70%高速化
- EdgeやOutlookなどの標準アプリ:最大40%高速化
音声を2つのイヤホンに同時出力「Shared Audio」
1台のPCから、2組のBluetoothヘッドホンやスピーカーへ同時に音声を出力できるようになりました。友達と家族と一つの画面で動画を見る時に大活躍する機能です。
タスクマネージャーでNPUの確認が可能に
AI処理を専門に行う「NPU(AIプロセッサ)」の利用状況が、タスクマネージャーからひと目でチェックできるようになりました。
2.ぶっちゃけ更新すべき?一般ユーザーの判断基準
今回の「KB5089573」は、希望者だけが手動で入れる「オプション(プレビュー版)」の扱いです。
- 今すぐ入れるべき人:Windows11の動作が重い、レスポンスを少しでも速くしたいと不満を感じている人。
- 待ったほうがいい人:安定性を第一に考える人。来月(6月)の第2火曜日になれば、同じ内容を含んだ「正式版(累積更新プログラム)」が自動で配信されるため、無理に今入れる必要はありません。
3.【重要】古いパソコン(25H2非対応PC)は入れるべき?
制限を回避して、動作要件を満たさない古いPCにWindows11 25H2をインストールしている場合、今回のプレビュー版の導入は慎重になるべき(見送りを推奨)です。
理由は以下の2点です。
インストール失敗(0x800f0922エラー)の罠
今回の更新では、システムの起動に関わる「EFIシステムパーティション(ESP)」の空き容量チェックが厳しくなっています。古いPCや、無理やりWindows11を入れた環境では、このパーティションが小さく作られることが多く、「インストールの途中で止まって元に戻ってしまう」という現象が多発しています。
CPUの挙動変化によるリスク
高速化技術(LLP)はCPUの電力や周波数をコントロールするため、古い非対応CPUでは上手く機能しなかったり、発熱が増えたりする予期せぬリスクがあります。
【結論】
非対応PCで運用している方は、万が一起動しなくなったときのバックアップがない限り、今回は見送って6月の正式版を待つのが安全です。
4.現在報告されている不具合・注意点
現時点でネット上(Redditなど)で報告されている主な不具合は以下の通りです。
- インストールが35%付近で失敗する:前述の通り、システム領域の容量不足によるエラー(0x800f0922)です。
- アップデートしたのに速くならない:高速化機能は「段階的」に有効化されるため、環境によってはアップデート直後に変化を感じられない場合があります。
- PCの起動(スタートアップ)が遅くなる:一部の古いストレージ構成の環境で、PCの電源を入れてから起動するまで数分かかるようになったという報告があります。
【注意】第6世代Coreなど非対応PCで「Copilotが強制終了」する不具合
追記
Copilotアプリをアンイストールし、再インストールしたら直りました。
その他は今のところ不具合はありません。
第6世代Coreプロセッサを搭載した非対応PCにこのKB5089573を適用したところ、「Copilotを起動してもすぐ落ちる(強制終了する)」という症状が発生しました。
- 症状の詳細:Copilotアイコンをクリックしてパネルを開こうとするものの、数秒でウィンドウが消える。(立ち上がらない)
- 原因の推測:今回の高速化(Windows K2プロジェクト)の影響で、Copilotの実行エンジンが最新CPUにのみ搭載されている特定の命令セットを前提に動くよう書き換えられた可能性があります。古いCPUではその命令を処理できず、エラーとしてアプリが落ちてしまうわけです。
- EdgeのブラウザのCopilotは使えます。
【考察】これはプレビュー版のバグ?それとも安定版でも直らない「切り捨て」?
非対応PCで発生している「Copilotの即落ち」。これが来月の安定版(正式リリース)で直るのかどうかについて、現時点では非対応PCでの確認しかしていません。
そもそもバグなのか、古いPCの切り捨てなのかわからないため、正式版をとりあえず待とうと思います。
※Copilotアプリをアンイストールし、再インストールしたらCopilotアプリは落ちずに使えています。

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