2026年8月に公開されたWindows11のプレビュー更新「KB5120998」は、タスクバーやスタートメニュー、検索機能など、日常的に使うUIを中心に大幅な改善が行われたアップデートです。今回は、KB5120998の内容・新機能・改善点・注意点をわかりやすく整理し、アップデートすべきか迷っている方にも役立つ情報をまとめました。
KB5120998(2026年8月プレビュー更新)とは?
- 対象:Windows11 24H2 / 25H2
- ビルド番号:26100.9278 / 26200.9278
- 公開日:2026年8月27日
- 性質:任意適用の「品質改善アップデート」(セキュリティ修正なし)
プレビュー更新は、翌月の月例アップデートに先行して新機能を試せる“お試し版”の位置づけです。
タスクバーの強化「上下左右に配置可能」
今回のアップデートで最も注目されているのが、タスクバーの柔軟な配置です。
- 上下左右どこでも配置可能
- 小さいタスクバーで画面領域を広く使える
- 「タスクバーの動作」設定が既定で展開され、調整がしやすい
特にノートパソコンユーザーや縦長モニターを使う人にとっては、作業効率が上がる改善です。
スタートメニューのカスタマイズが大幅拡充
スタートメニューも細かく調整できるようになりました。
- メニューサイズを小 / 大 / 自動から選択
- 「おすすめ」→「最近使用」に名称変更
- ユーザー名・プロフィール画像の非表示が可能
- 「ピン留め済み」「最近使用」「すべて」をセクション単位で表示 / 非表示
自分の使い方に合わせて、よりシンプルにも、より情報量多めにもできます。
Windows Searchが刷新され、検索精度が向上
検索画面のデザインと機能が見直されました。
- ホーム画面が簡素化され視認性アップ
- 検索結果に出所(アプリ / 設定 / ファイル / Web / ストア)を明示
- よく使うフォルダーを自動インデックス化
- Web / ストア候補の混在を設定で制御可能
「探しているものがすぐ見つかる」方向への改善が進んでいます。
エクスプローラーの高速化とUI改善
- ホーム画面の起動が高速化
- 「おすすめ」セクションがタッチスクロール対応
- 全体的に動作が軽くなり、日常のファイル操作が快適に
Administrator Protection(管理者保護)の導入
セキュリティ面では新機能が追加されています。
- 必要な時だけ一時的に管理者権限を付与するJust-In-Time権限
- 権限昇格攻撃への耐性向上
- 初期設定はオフ(企業向け機能)
一般ユーザーには影響が少ないものの、企業環境では重要な改善です。
日本語環境向けの改善も多数
日本語ユーザーに嬉しい修正も含まれています。
- Microsoft IMEのハングアップ軽減
- RemoteAppの日本語入力改善
- Outlook(クラシック版)の検索改善
- netsh wlan show wlanreportの日本語出力改善
日本語環境の安定性が向上しており、国内ユーザーにとってメリットが大きい内容です。
注意点 プレビュー更新は任意適用
- セキュリティ修正は含まれない
- 一部機能は段階的展開のため、すぐ使えない場合あり
- 24H2 Home / Proは2026年10月13日で更新終了(公式告知)
安定性を重視する場合は、月例アップデートを待つ選択もあります。
非対応PC(第6世代Core i7 / Iris550 / 25H2済み)でもKB5120998を適用して問題ない?
Windows11 25H2をすでに導入済みの非対応PC(第6世代Core i7 Iris550など)でも、KB5120998のインストール自体は可能で、基本的に大きな問題は起きにくいとされています。
ただし、以下の点は押さえておくべきです。
- 非対応PCは公式サポート外のため、将来的な互換性は保証されない
- プレビュー更新は品質改善中心で、非対応PC特有の不具合が出る可能性はゼロではない
- 特に、ドライバー周り(Iris550)は古いため、描画系の変更が入った更新で影響が出る可能性がある
- 安定性重視なら「月例の本番更新」を待つ方が安全
とはいえ、25H2がすでに正常動作している環境であれば、KB5120998は比較的リスクの低いアップデートといえます。
2026年8月のWindows11プレビュー更新KB5120998

2026年8月のWindows11プレビュー更新KB5120998は、タスクバーの自由配置やスタートメニューの拡張、検索機能の刷新など、日常的に操作性を大きく向上させる内容が中心です。日本語環境の改善も多く、国内ユーザーにとってメリットのあるアップデートと言えます。非対応PCでも適用は可能ですが、公式サポート外のため安定性を重視する場合は月例更新を待つ判断も有効です。
※お馴染みの実験機(第6世代Core i7 25H2)に適用したらご報告います。
【追記】第6世代 Core i7にKB5120998を適用(インストール)してみた結果
お馴染みの実験機の第6世代Corei7に実際にインストールを試したところ、僕の環境では動作は安定しており、特に不具合は確認されませんでした。
最新のChromeはIris550ドライバーとの相性が悪化
話は少し逸れますが、最近のChromeのアップデート以降、Iris550ドライバーとの相性があまり良くないようで、画面がわずかにチラつく現象が見られます。もともと古い世代のIntel GPUは描画処理が不安定になりやすいと言われていますが、今回の更新でその傾向が少し強まった印象です。
最新のChromeではANGLEのバックエンドがDefault / D3D11 / D3D11 WARPの3種類のみとなり、以前のようなOpenGLを選択することはできません。そのため、Iris550のような旧世代GPUでは、Chromeの描画処理と安全に噛み合わず、軽微なちらつきが発生するケースがあります。
改善策としては、Chromeの設定でハードウェアアクセラレーションを無効化する方法が最も確実です。GPUを使わずCPU描画に切り替わるため、負荷は増えるものの、ちらつきは軽減される傾向があります。ただしハードウェアアクセラレーションが無効だと一部表示されないWebサイトもあります。

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