幻のイソギンチャク110年ぶりに東京湾で発見

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

幻のイソギンチャクが東京湾で約110年ぶりに再確認された。
イソギンチャクの名前は「ドフラインイソギンチャク」といい、ドイツ人の研究者のフランツ・ドフラインによって採集され、1908年に新種として発表された。

しかし、日本では浅海に生息するサンゴイソギンチャクと混同されていた。
真のドフラインイソギンチャクは、2001年にアメリカ人研究者によって、ニューカレドニア、フィリピンやパラオの深海から再発見されていたが、日本では確認されなかったために幻のイソギンチャクと言われていた。

しかし、2012年10月24日、東京湾浮島沖の水深100-200mの海底で、ドフラインイソギンチャクとよく似たイソギンチャクを発見し、詳しく調べるとともに、ドイツのミュンヘン動物学博物館に所蔵されているタイプ標本について調査した結果、ドフラインイソギンチャクであると確かめられた。

また、世界で初めてドフラインイソギンチャクのDNA情報が得られ、この仲間の進化について貴重な知見がもたらされた。

なぜ、100年以上も発見されなかった理由は、別のイソギンチャクと混同されていたうえに、タイプ標本の調査が行われなかったこと、当核海域の調査不足であるものと考えられる。

また、日本産のイソギンチャク類の多くは、ドフラインイソギンチャクのおかれていた状況とさほど変わらないため、日本では今後も幻のイソギンチャクの再発見が期待される。

千葉県立中央博物館分館・海の博物館(同県勝浦市)で展示している。

幻のイソギンチャク 110年ぶりに再発見

海の博物館より

この度、1904(明治37)年に採集されて以来、国内では確認されていなかった幻のイソギンチャクExocoelactis actinostoloides (Wassilieff, 1908) が、東京湾で約110年ぶりに再発見されました。このイソギンチャクは採集者のドフライン博士がドイツに持ち帰った標本に基づいて、1908年に新種として発表されましたが、国内では別の種類と混同されていました。この度、当館研究員らによる研究チームが、新たに東京湾で採集された標本について詳細に検討を行ったところ、本種の再発見であることが確認されました。このイソギンチャクには、新たに和名「ドフラインイソギンチャク」を提唱しました。この結果は日本動物分類学会国際学術誌Species Diversity誌上に掲載されました。現在、海の博物館では関連展示を行っています。

(引用元:海の博物館 http://www2.chiba-muse.or.jp/)
【研究グループ】
柳研介(千葉県立中央博物館分館海の博物館)
藤井琢磨(鹿児島大学)
廣瀬慎美子(お茶の水女子大学)

【掲載論文】
掲載誌:Species Diversity (日本動物分類学会国際学術誌)
Vol. 20 Number 2: 199-209.
論文タイトル:Redescription of the sea anemone Exocoelactis actinostoloides (Cnidaria:Anthozoa: Actiniaria) based on a topotypic specimen collected from Tokyo Bay,Japan.

【関連展示】
期間:平成27年12月12日(土)~平成28年1月11日(月・祝)
展示内容:約110年ぶりに再発見されたドフラインイソギンチャクの標本、解説パネル

ぜひ、幻のイソギンチャクを見に行きたい。

スポンサーリンク
広告336
広告336
関連コンテンツ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
広告336